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トラブルメーカーのキーパーソン

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福祉職や医療職の退職理由の上位項目として、職場の理念や運営方針、賃金や労働時間などの問題の他に、人間関係が必ずあげられます。人間関係と一言でいっても漠然としており、対策の立てようがないと思われがちです。しかし、研修参加者のレポートをたくさん読んでいると、現場で起きている問題が具体的に見えてきます。

人間関係を理由にスタッフの退職が相次ぐ職場では、トラブルメーカーになっているキーパーソンの存在がめずらしくありません。とても愛情に飢えており、相手の愛情や忠誠心を試そうとする言動を繰り返し、周りを敵と味方に分けて、陰に陽に敵を追い出そうとする人です。そのようなキーパーソンが職場にいると、その人の機嫌に他のスタッフも振り回されることになり、仕事に専念できなくなるのです。

人材不足が深刻な業界では、キーパーソンへの対応も、甘くなりがちです。また、規模の小さな職場では、他のスタッフと接しない部署への配置転換も、望み薄となります。しかし、一人のトラブルメーカーのために職場全体の雰囲気が悪化して、スタッフが定着しなくなる方が、よほど大きな損害です。見て見ぬ振りをするのではなく、きちんと対応することが、管理職には求められます。 職場全体で人間関係をよくする研修をやるのは、的外れな対応です。

まずは、集団的いじめの被害者をキーパーソンだと誤認することがないよう、スタッフとのコミュニケーションや観察を通して、現状を正確に把握する必要があります。そのうえで、管理職として看過できないことをキーパーソンに伝えて、問題を解決する努力を求めます。その際、管理職がキーパーソンのよき理解者になれるならば効果的です。そうすることで、本人に職業人として成長する機会を与えると同時に、管理職としての役割を果たしていることを他のスタッフにも示すのです。

キーパーソンの成育歴が関係していることも多く、解決はとても難しいのですが、手をこまねいているだけでは管理職失格です。

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