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スロースタディ

School

 最近、スロースタディという言葉を、たびたび使っている。考え方はスローライフやスローフードと同じで、一つ一つの問題をじっくしと噛みしめながら、丁寧に学習していくことをスロースタディーという。それに対して、短時間に大量の知識を詰め込む学習は、ファーストスタディである。

 原稿執筆や研修講師の依頼をいただく際に、「あれにも触れて欲しい、これにも触れて欲しい」などと、たくさんのテーマのリストをいただくことがある。そうすると、原稿は読み応えのない用語解説になってしまうし、研修は大量の知識を提供するだけの一方的な講義になってしまう。ところが、そんな教育方法では、本当の実力を身につけてもらうことができない。大量の知識は右耳から左耳へと抜けて行くだけであり、一時的に記憶に留めることができたとしても、試験が終われば大半が泡のように消えてしまうのである。

 「人に教えてもらったことは身にならない」というが、まったくその通りだと思う。自分で考えようとすると、確かに時間はかかるし、たくさんのテーマを同時に扱うことはできない。しかし、自分で考えてたどり着いた結論は、生きていくうえでの知恵となり、確かな実力へとつながるのである。

 ゆとり教育の見直しが進んでいるが、ゆとり教育そのものが悪いわけではない。ゆとり教育の原理やノウハウをもって教育にあたらず、ただ単に自由時間を与えて放任・放置してしまったから、上手く行かなかったのだと思う。

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