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グループコーチングの進め方

circle_chairs これまでは、一対一のペアを単位とするケースコーチングを中心に書いてきましたし、一人で行うセルフコーチングについても触れました。そこで、今回は、一人のコーチが複数を相手にするグループコーチングについて、書いておきたいと思います。

 グループコーチングの流れも、ケースコーチングやセルフコーチングと基本的に同じだと言えます。ただし、話し合いのファシリテーターとしての能力が、グループコーチングのコーチには求められるのです。グループコーチングでコーチが留意するべき点を、問題を解決するコーチングを流れに則して、整理してみましょう。

 ①問題を絞り込む

 取り組むべき問題が予め決まっている場合は別ですが、そうでない場合には、まずは各メンバーに取り組みたい問題を挙げてもらいます。グループのメンバー全員が共有する問題でも構いませんし、特定のメンバーだけが抱える問題でも構いません。たくさんの問題が出てきた場合には、どれか一つに絞り込む必要があります。いかなるコーチングも、二つ以上の問題を同時に扱うことは難しく、そのために、もっとも優先度の高い問題はどれかを、考えてもらう必要があるのです。

 ②背景を絞り込む

 問題の現状がどうなっているのかを確認したうえで、問題の背景を考えてもらいます。グルークコーチングが本格的に威力を発揮するのは、この背景を考える段階からです。なぜならば、一人の力には限界があり、グループで考えを出し合うときのパワーには敵わないからです。ブレーンストーミングのルール、つまり、互いの考えを批判せず、質よりも量を重視して、思いつきで出し合うというルールで行えば、グループメンバーから溢れるように多くの考えが出てきます。もちろん、たくさんの考えが出た後は、絞込みが必要となります。どの背景が核心的なのか、特に大きな要因となっているのはどれなのかを、話し合う必要があるのです。話し合うときの留意点については、次の段階で触れます。

 ③解決策を絞り込む

 問題の背景を絞り込むことができたら、解決策も思いつく限り出してもらいます。最初からベストな解決策を考えると、なかなか出てきません。やはりブレーンストーミングのルールで、とりあえずは思いつくままに出してもらうのがよいのです。そのうえで、実際に行う解決策を絞り込むために、どの解決策が最も現実的で効果的かを話し合うことになります。話し合いで大切なのは、最初から安易に多数決を取ろうとせず、多数意見も少数意見も同じ一つの考えとして扱い、メリットとデメリットの両面から一つずつ検討していくことです。多数決は民主的かもしれませんが、合理的とは限りません。少数意見の方が正しいこともあれば、全員で間違えることもあるのです。また、メンバーの一人一人が納得しないまま、多数決で押し切ってしまうと、少数派の人のティベーションは高まりません。

 ④行動計画を共有する

 解決策は一つとは限りません。複数の解決策を同時に行わなければ、実際には解決しない問題も多いのです。実行する解決策を絞り込むことができたら、メンバーの全員で行うことと役割分担して行うことを明確にします。同じことを全員で行った方が効果的な解決策と、役割分担した方が効果的な解決策に分けるのです。全員で行う解決策については、いつ、どこで、何をやるのかを明確にします。役割分担して行う解決策については、いつ、どこで、何を、誰がやるのかを明確にします。行動計画が完成してメンバー全員で共有した後は、メーリングリストなどを利用して互いに実行したことを確認しあうと、さらに効果的です。

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